2010.07.08
10年間経ったスゴさを感じさせないCGに注目♪ 『トイ・ストーリー3』

アジャイルメディア・ネットワークさんが主催した、”今を生きるヒントがいっぱい”『トイ・ストーリー3』試写会に参加してきたので、ラボブログ・イレギュラー編としてお伝えします。
(ネタバレなし)
といっても、映画の”ストーリー”は一切書かないのでネタバレなどはありません。
僕自身、年間数十本は映画館で観ている大の映画好きですが、事前に情報をたくさん聞いちゃうのが好きではないのと、文字でこのお話(トイ・ストーリー)の素晴らしさを伝えるのは困難だと思うので。
で、やはりここは「3Dコンピュータグラフィックス」に着目しよう。

Pixarは元々映画制作会社ではなく、CGの研究者達が「いつかはCGだけで自分達の長編作品を」という夢を抱いて立ち上げた会社でした。ハードウェアを売ってみたり、ジョージ・ルーカスと一緒にやってみたり、スティーブ・ジョブズに救われてみたり、ディズニーと契約したりと今の成功に到るまで波乱万丈な歴史を持っている会社です。
試写会でも「なぜ、本編の前に短編CGがあるのですか?」と質問された方がいましたが、元々は逆で様々な理由から「短編CG」を作っていた会社です。技術研究の目的だったり、プロモーションの目的だったり。
だから今でも Pixar は短編CGを大事にしていて、常に短編と長編がセットになっているのはこうした歴史があるからです。

短編CGを作っていた理由としては、お金の問題や技術的な制約が挙げられます。
昔は、1枚のCGを作成するのに膨大な計算時間が必要でした。映画は1秒間に24フレーム(テレビは約30フレーム)必要なので、長編の作品を作ろと思うと絶望的な時間が必要だったのです。
だから、トイ・ストーリー1作目の企画を提案したとき「CGだけで長編作品など作れるわけない」と言われていました。
そんなトイ・ストーリー1作目が公開されたのは1995年、実に今から15年前です。
この間、CGの技術は飛躍的に進化しました。
短編CGは、家電量販店で売られているパソコンでも作れるような時代です(内容はともかく)。
当然、Pixarのトイ・ストーリー制作陣の知識やノウハウ、技術力、ハードウェアも当時とは比べものにならないでしょう。
と・こ・ろ・が、試写会を観た方でこうした「技術の進化」に気を取られた方はほとんどいないのではないでしょうか?
おそらく2作を並べて同時に観れば、気づく点があるかもしれません。
CGオタクな僕としては、特に背景だけを注目すれば技術の進化に感嘆してしまうのですが、意識して観ない限りは「CGすげ~」なんて気づきません。
ここに Pixar のこの作品に対しての「想い」を感じました。
- 技術を観て欲しいのではなく、ストーリーを観て欲しい。
- 前2作品を観たみんなにまた「トイ・ストーリー」の世界に戻ってきて欲しい。
よくハリウッド映画では、2作目、3作目は映像の派手さ・技術の進化をウリにすることが多いですが、トイ・ストーリーはそれが全くありません。

ぜひ皆さんも、トイ・ストーリーの「ストーリー」を楽しんでもらいたいなと思いました。
僕は、次は映画館で「あの動きすげ~!」「あの影付けはさすが!」「あれだけ大量のデータを計算できるのはハンパない!」とPixarのCG技術に興奮してこようと思います ^-^
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